VTuberの世界には、独特の言葉がたくさんあります。「ガワ」「同接」「凸待ち」「スパチャ」「箱」——配信を見ていても、活動を始めても、知らない言葉で置いていかれる感覚は誰にでもあります。
この記事は、VTuberに関わるなら知っておきたい用語を、カテゴリ別に引ける辞典としてまとめたものです。これからなりたい人も、活動を始めた人も、ファンとして応援したい人も、分からない言葉が出てきたらここに戻ってきてください。各用語は、シリーズの該当記事ともリンクしています。
使い方:上の「目次」から知りたいカテゴリへ。気になる言葉だけ拾い読みでOKです。
基本・界隈の言葉
VTuber界隈の土台になる言葉です。
- VTuber(ブイチューバー) — バーチャルYouTuberの略。2D/3Dのアバターを自分の分身として動かし、配信や動画で活動する人。→ VTuberとは(第1弾)
- 個人勢(こじんぜい) — 事務所に所属せず、個人で活動するVTuber。活動の大半を占める。
- 企業勢(きぎょうぜい)/箱(はこ) — 事務所・グループに所属するVTuber。所属先のグループを「箱」と呼ぶ。
- 中の人(なかのひと)/魂(たましい) — アバターを演じている本人のこと。プライバシーに関わる繊細な話題で、無断の特定はマナー違反。→ 身バレ対策(第3弾)
- ガワ — アバターの見た目(外見)のこと。「中の人」と対になる言葉。
- リスナー — 配信を見ている視聴者。VTuber界隈では「視聴者」よりこちらをよく使う。
- 推し(おし)/推す — 応援している(好きな)VTuber。「推し活」は応援活動全般。
- 同担(どうたん) — 同じ推しを応援している人どうし。
- 界隈(かいわい) — VTuberとファンが作る世界・コミュニティ全体のこと。
⚠️ 前世・転生について:活動以前の経歴や別名義を指す界隈用語があります。本人が公表していない情報の詮索・暴露はトラブルやプライバシー侵害につながるため、扱いに注意。本辞典では詳述しません。
アバター・技術の言葉
「作る・動かす」に関わる言葉です。→ セットアップ手順(第4弾)
- Live2D(ライブツーディー) — イラストを部位ごとに分けて動かす2D技術。配信VTuberの主流。
- Live2D Cubism — Live2Dモデルを制作するためのソフト。
- VRoid(ブイロイド) — 無料で3Dキャラを作れるソフト「VRoid Studio」。絵が描けなくても作れる。
- VRM(ブイアールエム) — 3Dアバターの標準ファイル形式。VRoidなどから書き出せる。
- モデラー — Live2D/3Dのモデルを制作する人。アバター制作を依頼する相手。
- トラッキング — 自分の表情・動きをアバターに反映させる仕組み。
- フェイストラッキング — 顔の動きを読み取る技術。Webカメラやスマホで行う。
- リップシンク — 声に合わせてアバターの口を動かすこと。
- VTube Studio — 2D(Live2D)配信の定番トラッキングソフト。
- VSeeFace/Warudo — 3D(VRM)向けのトラッキングソフト。
- OBS(オービーエス) — 配信・録画の定番ソフト「OBS Studio」。映像を合成して配信する。
- シーン/ソース — OBSの基本概念。シーン=画面構成、ソース=乗せる部品(アバター・ゲーム等)。
- 透過(とうか)/クロマキー — 背景を透明にしてアバターだけを切り抜く処理。緑背景を抜く手法をクロマキー(グリーンバック)と呼ぶ。
- 立ち絵(たちえ)/差分(さぶん) — キャラの全身イラストや、表情・ポーズ違いのバリエーション。
配信の言葉
配信そのものに関わる言葉です。→ 配信ネタ・台本(第6弾)
- 配信枠(はいしんわく)/枠 — 1回の配信、またはその種類。「雑談枠」「ゲーム枠」など。
- 雑談枠/ゲーム枠/歌枠 — 配信の種類。おしゃべり/ゲーム実況/歌う配信。→ 歌枠の始め方(第7弾)
- 作業枠/もくもく配信 — 作業や勉強をしながらの“一緒にいる”系配信。
- 参加型(さんかがた) — リスナーと一緒に遊ぶ・お便りを読むなど双方向の配信。
- 凸待ち(とつまち)/凸(とつ) — 他の配信者やリスナーからの通話・参加を待つこと。「凸」は突撃する側。
- コラボ — 他のVTuberと一緒に配信すること。互いのファンが行き来し新規獲得に。
- 同時視聴(どうじしちょう)/同時視聴枠 — 映像作品などを一緒に見ながら反応する配信(権利に注意)。
- デビュー/お披露目(おひろめ)/初配信 — 活動開始や新アバター公開の配信。
- 卒業(そつぎょう)/活動休止 — 活動を終える/一時的に休むこと。
- 復帰(ふっき) — 休止から活動を再開すること。
- アーカイブ — 配信後に残る録画。歌枠などは権利上残せない場合がある。
- 切り抜き(きりぬき)/クリップ — 配信の一部を短く編集した動画。新規獲得の入口。→ ショート・SNS運用(第5弾)
- 待機画面(たいきがめん) — 配信開始前に表示する「まもなく始まります」の画面。
- サムネ(サムネイル) — 動画・配信の表紙画像。クリック率を左右する。
数字・分析の言葉
伸ばし方や分析でよく出る言葉です。→ ショート・SNS運用(第5弾)
- 同接(どうせつ) — 同時接続者数。その瞬間に何人が見ているか。
- 登録者(とうろくしゃ) — チャンネル登録している人の数。
- インプレッション(インプ) — 投稿や動画が表示された回数。
- アルゴリズム — プラットフォームが「誰に何を表示するか」を決める仕組み。
- 視聴維持率(しちょういじりつ) — 動画がどこまで見られたかの割合。伸びを左右する重要指標。
- バズる — 急激に拡散して伸びること。
- エゴサ(エゴサーチ) — 自分の名前を検索して反応を見ること。メンタル管理が必要。→ メンタル(第3弾)
- 縦型/ショート — スマホ向けの短い縦長動画。新規発見の最強の入口。
コミュニティ・文化の言葉
ファンとの関係に関わる言葉です。
- ファンネーム — そのVTuberのファンの呼び名(例:「〇〇民」「〇〇組」)。
- ファンマーク — ファンが使う絵文字・記号。コメント欄の一体感を生む。
- ファンアート — ファンが描くイラスト。専用ハッシュタグで募ると文化が育つ。
- タグ/ハッシュタグ — 投稿を分類する「#〇〇」。イラスト用・感想用など用途別に用意すると便利。
- モデレーター(モデ) — コメント欄の管理を任されたリスナー。荒らし対応の頼れる存在。
- 常連(じょうれん) — いつも来てくれるリスナー。コミュニティの核。
- 同接厨(どうせつちゅう) — 同接数ばかり気にする人を指す俗語(ネガティブな文脈で使われがち)。
- ガチ恋(がちこい)/ガチ恋距離 — 本気の恋愛感情で応援する一部のファン心理を指す界隈語。距離感の話題で慎重に扱われる。
- 沼(ぬま)/沼る — 抜け出せないほどハマること。「〇〇沼に落ちた」。
収益・運営の言葉
お金と運営に関わる言葉です。→ 収益化ガイド(第2弾)
- スパチャ(スーパーチャット) — ライブ配信中にメッセージ付きで送る投げ銭。
- メンバーシップ/メンバー限定 — 月額で支援する仕組みと、その特典コンテンツ。継続収入の本命。
- 投げ銭(なげせん) — 配信者へのリアルタイムな金銭的応援の総称。
- 案件(あんけん)/タイアップ — 企業からの依頼・コラボ。報酬を得て宣伝などを行う。
- ボイス — 録音した音声商品(誕生日ボイス、シチュエーションボイス等)。在庫不要で利益率が高い。
- グッズ/受注生産 — アクスタ・缶バッジ等の物販。受注生産なら在庫リスクを抑えられる。
- 配信ガイドライン — ゲーム会社などが定める「配信してよい範囲」のルール。必ず確認。
- 二次創作ガイドライン — ファンによる創作(ファンアート等)の許可範囲を示すルール。
- 著作権/原盤権(げんばんけん) — 楽曲そのものの権利と、その録音物の権利。歌枠で重要。→ 歌枠の著作権(第7弾)
- JASRAC/NexTone — 音楽の著作権を管理する団体。主要配信サービスは包括契約を結んでいる。
まとめ——言葉が分かると、世界が広がる
専門用語は、最初は壁に見えます。でも一つひとつ意味が分かってくると、配信を見るのも、活動するのも、ぐっと楽しくなります。すべてを覚える必要はありません。出てきたときに、ここで引けばいいのです。
このシリーズでは、用語の“意味”だけでなく、その“使い方・活かし方”を各記事で詳しく解説しています。気になるテーマがあれば、リンク先の記事もあわせてどうぞ。
言葉を味方につけて、あなたのVTuberライフを、もっと自由に楽しんでください。
